双子を出産した時のお話です。
双子を産んでからというもの、
痛い。
辛い。
早く帰りたい。
長男に会いたい。
私はこの気持ちに支配されていて、本当に最低ですが、元気に産まれてきてくれた双子の存在は、私の中に皆無でした。
手の甲の点滴が外れたら退院が伸びる。
と言われていた私は、双子を抱くこともできませんでした。
抱っこもできない。
オムツも変えられない。
ミルクもあげられない。
時々お部屋に双子が入ってきても、まるで友達の赤ちゃんが遊びに来てくれたような感覚で。
可愛い♡とは思うけれど。
長男の時に感じた愛おしさとは全然違う。
母性が湧いてこないことが、当時は恐ろしくてたまりませんでした。
このままこの子たちを愛せなかったらどうしよう。
不安と罪悪感でいっぱいでした。
ここで追い討ちをかけたのが、看護師さんの対応の違い。
手の甲の点滴を外さないことを第一とする看護師さんと、赤ちゃんとの触れ合いを第一とする看護師さんがいて。
オムツ替えもミルクもやるからいつでも呼んでねという看護師さんもいれば、それくらい自分でできるでしょという看護師さんもいて。
赤ちゃんと触れ合わないから母乳も作られないんだと言われたこともありました。
私だって。
この点滴さえなければ、抱っこもオムツ替えもミルクあげるのだって出来るのに。
今日は誰が担当だろう、何を言われるんだろう。と、毎日ヒヤヒヤした入院期間。
私はどんどん追い詰められていきました。
1番苦痛だったのは、授乳の度に看護師さんに赤ちゃんを支えてもらわないといけなかったこと。
ありがたいことに、母乳の分泌は順調でしたが、毎回毎回看護師さんを呼ばなければならないこと、その度に迷惑そうな顔をされることが、本当にストレスでした。
恐らく私の被害妄想。
全てが悪い風にしか考えられなくなっていました。
色んな不安やストレスをかき消すように、ひたすら歩いて、歩いて、歩いて。
やっとガスが出た時は涙が出ました。
その後ガスが何度も出て、お腹の痛みも和らぎ、ついに便も出ました!!
もう大丈夫。
やっと退院できる。
やっと赤ちゃんのお世話ができる。
そう思っていた2度目のレントゲン。
まだ私の体の中は、骨も見えないほど真っ白だったのです。